「ランダム化」と「二重盲検試験」

今日の講座ビデオで取り上げられていた内容について、気づきがありましたのでブログに書きました。


Reported here are significant positive results from a Phase 2 clinical trial in which RA patients received the anti-GM-CSFRα antibody mavrilimumab. In this double blind trial, RA patients with at least moderate disease activity according to DAS28-CRP and who were already undergoing treatment with stable doses of methotrexate were randomized to varying subcutaneous doses of mavrilimumab or placebo. No changes in respiratory function parameters, opportunistic infections, serious hypersensitivity reactions or laboratory abnormalities were observed in this study over the treatment period or during a 12 week follow up period, indicating a good safety profile.

In this double blind trial, RA patients with at least moderate disease activity according to DAS28-CRP and who were already undergoing treatment with stable doses of methotrexate were randomized to varying subcutaneous doses of mavrilimumab or placebo.

この二重盲検試験では、DAS28-CRPの基準で、少なくとも中程度の疾患活動性があり、安定用量のメトトレキサートの治療をすでに受けているRA患者は、様々な皮下投与量のマブリリムマブまたはプラセボに無作為化された。

上の訳文の精度はともかく、今日のビデオでも取り上げられていた「ランダム化」ですが、そもそも「~にランダム化される」とは、どういうことなのか?
ChatGPTで少し深掘りしたいと思います。

You:そもそも「~にランダム化する」とは、どういうことですか?私は知能指数がとても低いので、私にも理解できるように具体的に解説してください。

ChatGPT:「~にランダム化する」というのは、臨床試験などの研究で使用される方法で、参加者を偶然の方法で異なるグループに割り当てることを意味します。これを具体的に説明するために、例を使ってみましょう。

例えば、新しい薬の効果をテストする臨床試験があるとします。この試験には100人の参加者がいるとしましょう。研究者は、これらの参加者を二つのグループに分ける必要があります。一つは新薬を試すグループ(治療グループ)、もう一つは比較のために偽薬(プラセボ)を使うグループ(対照グループ)です。

「ランダム化」では、これらのグループへの割り当てが完全に偶然に行われます。たとえば、研究者はコインを投げて、表なら新薬グループ、裏ならプラセボグループにその人を割り当てることができます。または、コンピューターがランダムに数字を生成して、それに基づいてグループを割り当てることもあります。

この方法の目的は、両グループが最初から似たような特徴(年齢、性別、健康状態など)を持つようにすることです。そうすれば、試験の結果が新薬の効果によるものなのか、それともただの偶然によるものなのかをより公平に評価することができます。

You:そうすると、ある英文で「In this double blind trial, RA patients with at least moderate disease activity according to DAS28-CRP and who were already undergoing treatment with stable doses of methotrexate were randomized to varying subcutaneous doses of mavrilimumab or placebo.」とあった場合、関節リウマチを患う患者らを新薬を試す「治療グループ」とプラセボを使う「対照グループ」に分け、その分け方は「ランダム化」されており、両グループへの割り当てが完全に偶然になされるようにして分ける、という理解でよろしいですか?

ChatGPT:はい、その理解で正しいです。この英文では、リウマチ性関節炎(RA)を患っていて、既に安定したメトトレキサート治療を受けている患者たちが、新薬であるマブリリムマブの異なる皮下投与量、またはプラセボ(偽薬)を受けるグループにランダム化されています。この「ランダム化」というプロセスにより、患者たちはどちらのグループに割り当てられるかを完全に偶然に決めることができます。これにより、研究結果の信頼性を高め、新薬の実際の効果をより正確に評価することが可能になります。

また、この試験が「二重盲検試験」と記されている点も重要です。これは、参加者自身だけでなく、試験を行う医療従事者も、どの患者が新薬を受けているのか、またはプラセボを受けているのかを知らない状態で行われる試験方法です。これにより、意識的または無意識的な偏見を排除し、より客観的な研究結果を得ることができます。

You:「二重盲検試験」とは何ですか?私は非常に頭が弱いので、私にも理解できるように説明してください。

ChatGPT:もちろんです。では、非常に簡単に「二重盲検試験」について説明しますね。

「二重盲検試験」は、医学研究や薬のテストにおいて非常に重要な方法の一つです。この試験では、二つの「盲検」が行われます。つまり、試験に参加する患者と、その試験を行う医療スタッフの双方が、誰が本物の薬を受けていて、誰が偽の薬(プラセボ)を受けているのかを知らない状態で試験が行われます。

具体的な例を挙げてみましょう。新しい関節炎の薬をテストする試験があるとします。参加者の一部は新しい薬を、他の一部は見た目が同じで効果のない偽の薬(プラセボ)を受けます。このとき、患者自身はもちろんのこと、薬を渡す医師や看護師も、どの患者が本物の薬を受けているのか、偽の薬を受けているのかを知らない状態で試験が進められます。

この方法の利点は、偏見や期待が試験結果に影響を与えることを防ぐことです。例えば、患者が本物の薬を受け取っていると知っていれば、薬の効果を感じやすくなるかもしれません(これをプラセボ効果と言います)。また、医療スタッフがどの患者がどの薬を受けているのかを知っていれば、無意識のうちに治療の仕方を変えてしまうかもしれません。二重盲検試験では、これらの可能性を減らすことができます。

You:とういうことは、上記に関節リウマチの治療薬に関する試験では、「ランダム化」と「二重盲検試験」の2つのフィルターで薬理効果をふるいにかけているわけですね?

ChatGPT:はい、正確にはその通りです。

この関節リウマチの治療薬に関する試験では、「ランダム化」と「二重盲検試験」という二つの重要な研究方法を用いています。

  1. ランダム化:これにより、参加者を偶然の方法で異なるグループ(この場合、新薬のマブリリムマブを受けるグループとプラセボを受けるグループ)に割り当てます。これは、どちらのグループも似たような特徴(年齢、性別、病状の重さなど)を持つようにするためで、新薬の効果をより公平に評価するのに役立ちます。
  2. 二重盲検試験:この方法では、患者だけでなく、試験を実施する医療従事者も、誰が新薬を、誰がプラセボを受けているかを知りません。これにより、偏見や期待が試験結果に影響を及ぼすことを防ぎます。

これらの方法を組み合わせることで、薬の真の効果をより正確に、そして信頼性を持って評価することができるわけです。

You:では、上記の説明を敷衍しつつ、「信頼区間」との関係について、上の関節リウマチの治療薬を具体例にして解説してください。

ChatGPT:了解しました。関節リウマチの治療薬に関する臨床試験のコンテキストで、「信頼区間」という概念を解説しますね。

まず、「信頼区間」は統計学の用語で、研究結果の不確実性を数値的に表現するものです。具体的には、ある数値(例えば、薬の効果)が、特定の確率(よく使われるのは95%)で含まれると予想される数値の範囲を示します。言い換えると、同じ実験を100回行ったときに、その数値が95回はその範囲内にあると予測されることを意味します。

関節リウマチの治療薬の試験を例に取ると、この薬の効果(例えば、症状の改善程度)を測定する際、単に「効果があった」とか「効果がなかった」とだけ報告するのではなく、「信頼区間」を使ってその効果の範囲を示します。

例えば、試験の結果、「この薬による症状の改善は平均10%で、95%信頼区間が5%から15%であった」というような報告がされるかもしれません。これは、この薬が関節リウマチの症状を5%から15%の範囲で改善すると95%の確率で予想されることを意味しています。

ここで、「ランダム化」と「二重盲検試験」の方法が重要になります。これらの方法を用いることで、偏りのない、信頼できるデータを得ることができ、結果として信頼区間の推定もより正確になります。ランダム化によって、様々な背景を持つ患者が平等に治療グループに分けられ、二重盲検試験によって、治療の期待や偏見が結果に影響しないようになるため、得られたデータの信頼性が高まり、その結果、信頼区間の精度も向上するのです。

You:「例えば、試験の結果、「この薬による症状の改善は平均10%で、95%信頼区間が5%から15%であった」というような報告がされるかもしれません。これは、この薬が関節リウマチの症状を5%から15%の範囲で改善すると95%の確率で予想されることを意味しています。」とありますが、私は教師が匙を投げるほど理解力に問題があるので、私にも理解できるくらいにもっとわかりやすい具体例を用いて再度説明してください。

ChatGPT:もちろんです、もっと分かりやすい例を使って「信頼区間」について説明しますね。

想像してみてください、ある小学校で新しい給食メニューが試験的に導入されました。このメニューが子供たちにどれだけ好評かを調べるために、学校は100人の子供たちにこの新しい給食を提供し、それがどれくらい好きかを聞きました。

子供たちは、この新しい給食が「全然好きじゃない」から「とても好き」というスケールで答えます。研究者はこれらの答えを集計し、平均して子供たちの60%が新しい給食を「とても好き」と答えたとします。しかし、これだけでは、全体の子供たちの意見を正確に反映しているかどうかは分かりません。なぜなら、たまたまこの試験に参加した子供たちが新しい給食を特に好む子供たちだった可能性もあるからです。

ここで「信頼区間」が登場します。研究者は、この給食を好む子供の割合について「95%信頼区間が55%から65%である」と報告しました。これは、もし全校の子供たち全員に同じ調査を行ったとしても、95%の確率で55%から65%の間の子供がこの給食を「とても好き」と答えるだろうということを意味しています。つまり、たとえ100人の子供たちの中で60%が給食を好きだと答えたとしても、全校の子供たち全員に対してこの結果を一般化する場合、その割合は少し変わる可能性があるということです。

このように「信頼区間」は、一つの試験や調査の結果が、より大きな集団にどの程度適用できるかを示しています。そして、ランダム化や二重盲検試験などの厳密な研究方法を用いることで、この信頼区間をより正確に推定することができます。

一文から得られる情報は、なるほど、聞き方次第では自分に分かるくらいには引き出せるのは知っていましたが、再認識しました。

be randomized to(~にランダム化する、~に無作為化する)とdouble-blind trial(二重盲検試験)について、腹落ちレベルでわかりましたので、ブログに載せました。

辞書を調べて、字面だけ「翻訳する」のは、管理人さんが常々言っている「置換屋」に過ぎないので、自分が「あ、俺は今置換屋になってる」と認識した時点で、「こびと学習」を思い出し、本当に理解しているのかを問い質します。

時宜を得たビデオだったので、早速ブログに残しました。勉強に戻ります。

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